Official髭男dism『ノーダウト』歌詞の意味・考察と解説

まるで魔法のように簡単に広まってく噂話
偏見を前にピュアも正義もあったもんじゃない

仕方ないどうしようもない
そう言ってわがまま放題大人たち
どうぞご自由に嫌ってくれて別にかまわない

Let me show 神様もハマるほどの大嘘を oh
誰も ハリボテと 知るよしもない完璧な
Lie and lie lie and lie そして少しの愛で
Let me show 欲張りのその向こうを

STOP! 偽のウォーアイニーまき散らして暴走してるあなたたち
使って華麗に浴びるわ9桁のビルシャワー

怪しい おかしい
それ以外何も感じれない私
時代の声に責め立てられる筋合いはない

Let me show 神様もハマるほどの大嘘を oh
Let you show そのbeautiful その奥の野生のかけら

はやくデマカセに気づいて 騙したわけに気づいて
誰に何度裏切られても 目を覚まして笑って
one more time

Let me show 神様もハマるほどの大嘘を oh
誰もハリボテと知るよしもない完璧な
Lie and lie lie and lie そして少しの愛で
Let me show 欲張りのその向こうを

はじめに

2018年に発売されたOfficial髭男dismのファーストシングル『ノーダウト』。

月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の主題歌です。
メジャーデビューシングルがいきなりドラマの主題歌として起用されたため、
大きな話題となりました。

Youtubeでの再生回数は1000万回を突破しておりその注目度の高さが伺えます。
そんな『ノーダウト』ですが果たして歌詞はどのようなものなのでしょうか。

歌詞考察

嘘や噂話ばかりの世間で

まるで魔法のように簡単に広まってく噂話
偏見を前にピュアも正義もあったもんじゃない

仕方ないどうしようもない
そう言ってわがまま放題大人たち
どうぞご自由に嫌ってくれて別にかまわない

一番Aメロ〜Bメロです。

「まるで魔法のように簡単に広まってく噂話」
「仕方ない どうしようもない そう言って わがまま放題大人たち」
と根も葉もない噂話を止めようともせず、広める世間に辟易する歌詞が綴られます。

そしてそれに対して「どうぞ ご自由に 嫌ってくれて 別にかまわない」と、
そんな噂話には付き合わず、その態度によって嫌われるのであれば構わないと
決意表明をする歌詞が続きます。

くだらない噂話や嘘を許容する世間に対して異を唱える。 これが『ノーダウト』のテーマです。

嘘を見せて欲しいわけとは

Let me show 神様もハマるほどの大嘘を oh
誰も ハリボテと 知るよしもない完璧な
Lie and lie lie and lie そして少しの愛で
Let me show 欲張りのその向こうを

一番サビです。

「Let me show 神様もハマるほどの大嘘を」。
要約すると嘘を見せて、という歌詞で始まるこのパート。

これは先程説明したテーマとは矛盾しているように感じますね。
この理由は大サビで明らかになります。

「一体なぜ矛盾する言葉を並べるのか?」とリスナーの耳を離さない秀逸な構成です。

嘘を信じる人達を利用して

STOP! 偽のウォーアイニーまき散らして暴走してるあなたたち
使って華麗に浴びるわ9桁のビルシャワー

怪しい おかしい
それ以外何も感じれない私
時代の声に責め立てられる筋合いはない

二番Aメロ〜Bメロです。

まず言葉の解説をしましょう。
「ウォーアイニー」とは中国語で「愛してる」を意味します。
「ビルシャワー」とは紙幣の雨、ここでは大金を手にしている様子を指します。

つまり、「偽のウォーアイニー まき散らして 暴走してる あなたたち」とは、
言葉だけの愛を並び立てる冒頭で描かれたような大人達のことです。

そしてそんな大人達を「使って華麗に浴びるわビルシャワー」と、
利用して大金を得る様が描かれます。

一番Aメロで語られたように嘘や噂話は嫌っているはずの主人公が
何故このようなことをするのでしょう。

答えは一番サビの時と同様に大サビにあります。

騙していた理由とは

Let me show 神様もハマるほどの大嘘を oh
Let you show そのbeautiful その奥の野生のかけら

はやくデマカセに気づいて 騙したわけに気づいて
誰に何度裏切られても 目を覚まして笑って
one more time

Let me show 神様もハマるほどの大嘘を oh
誰もハリボテと知るよしもない完璧な
Lie and lie lie and lie そして少しの愛で
Let me show 欲張りのその向こうを

二番サビ〜大サビです。

一番サビと二番Aメロ〜Bメロで説明した通り、主人公がなぜ嘘を許容し、
人を騙していたのかが大サビで描かれます。

それが「早くデマカセに気づいて 騙してたわけに気づいて」という部分。
つまり、自分達がいかに愚かであったか分かってもらうためにあえて騙すことをしていたのです。

また、その後に「誰に 何度裏切られても 目を覚まして 笑って」と続くきます。
己の愚かさに気づいた後でも、人に騙されたり裏切られたり
といったことはどうしても起こりうることです。

しかし、嘘や噂話を闇雲に信じる自分の愚かさに気づいた後であれば、
きっと立ち直りも早いと思いを込め、上記のように歌うのです。

あえて悪者になることによって、嘘や噂話を盲信する人々の目を覚まさせる
主人公の姿が眩しく映りますね。

終わりに

今回は月9ドラマに起用され話題を集めたOfficial髭男dismの
デビューシングル『ノーダウト』を特集しました。

歌詞考察をした結果、世の中に広く知れ渡るきっかけとなるデビューシングル
とは思えないほど、世間への痛切なメッセージが込められています。

自分も「まるで魔法のように簡単に広まってく噂話」を盲信していないか、と
はっとさせてくれる曲です。

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